熱風発生炉
HIMEC型熱風発生炉は、すべて金属で構成され、またガスタービンコンバスタの燃焼技術を応用しライナ(燃焼室)は20~100MJ/m³/hの高負荷タイプとしてコンパクトに設計されています。
さらにライナ内壁は薄い空気膜で冷却されていますので、ライナ壁温は常に約500℃以下に保たれています。
特徴
- 急熱急冷運転が可能
耐火物を使用していないので急熱急冷運転が可能です。したがって頻繁に着火と消火を繰り返す運転に適しており、耐火物を使用したタイプのようなスポーリングによる破損の心配はありません。
- 温度の即応性がよい
蓄熱量が少ないので、急負荷変動により所定の温度を早く得ることができます。
- コンタミが少ない
耐火物を使用していないので熱風中に耐火物粉等の不純物が含まれません。
- 軽量小型
軽量小型であるため取付場所の自由度が増し、さらに工場でパッケージ組立が可能であるため現場における工事量を極力少なくすることができます。
- 燃料の種類
特殊低カロリーガス以外を使用することが可能です。
- 熱風温度
熱風温度は最高1,000℃まで可能です。
用途
- セラミック、ホワイトカーボン等の高純度粉体の乾燥
- 脱硫、脱硝排ガスの昇温
- 食品、薬品関係の乾燥
- 各種設備のスタートアップヒータ (流動層式焼却炉、燃料電池等)
- その他ドライヤ設備用熱風炉、熱源として広範囲に利用することができます。
構造
標準寸法
型番 |
燃焼量 (kJ/h) |
A (mm) |
B (mm) |
HM50K |
2,093,000 |
660 |
450 |
HM100K |
4,186,000 |
870 |
630 |
HM300K |
12,558,000 |
1,320 |
1,070 |
HM500K |
20,930,000 |
1,790 |
1,400 |
HM800K |
33,488,000 |
2,020 |
1,720 |
HM1000K |
41,860,000 |
2,330 |
1,950 |